大事なツレ
怖いものが全くなかった高校時代、バンドを組んでいました。
自分たちの高校は、私服OKだったんですね。
校則もなく(ほんまは少しはあるんでしょうが)、ほぼほぼ自由でした。
金髪もOKです。怒られません。
でも先生は揃っているので、ちゃんと今まで通り勉強するやつは、きっちり大学受験勝負に臨めます。
自分は・・徹底的に遊びきりました・・全力で・・
だって校門が常に開いているんですもん。
抜けてええと言うてるようなもんですよね。(俺が悪いんやない・・)
1時間目だけ授業を受けると、その後は遊びに行っても、欠席にはならず欠課扱い。
これをもとに必要な出席日数を緻密に抜かりなく計算をしておりました。やる時はやります!
また単位も年間どれだけ必要か理解しており、2学期の中間テストまでの3回で年間の単位を確保して、その後は、流していた記憶があります。
お恥ずかしい話、停学も数回くらっており、自宅謹慎をくらっております。
それ自体はええんですが、出席日数に対してどう影響するのか心配で、先生に確認したら、めっちゃ怒られました・・(遠い目)
おかんも最初こそ泣いてましたが、「心配すんな、俺はちゃんとやってるから大丈夫や!」と、あの手この手で洗脳をしたところ、回を重ねるごとに強くなり、最後のほうでは「こんなことくらいで呼び出さなくてもええのになっ!」と強気な発言をかますまでに成長できました。
NICE!おかん!
ただこの歳になると,後悔はしていませんがもう少しやっとけば良かったなぁとは思います。
ある日、その最強高校時代のバンドメンバーKから連絡があり、久しぶりに喋ってました。
K:オヤジ、池江璃花子ってすごいよな。(会話の中ですので、呼び捨て、あいつ呼ばわり、ご勘弁ください)
オヤジ:せやな、あいつやべーよな。
K:また日本一になったんやで。
オヤジ:うん、でも日本一になったことより、日本中の人が頑張って欲しいけど、あの状態で厳しい戦いになるやろうなと思っていたやん!?多分、折れそうになったこともあるやろうけど、挑戦し続けたことが尊敬やわ。
K:ほんまそうや。俺、池江璃花子が好きで、携帯の待ち受け画面にしてんねん。
オヤジ:まじ?(笑)、俺ら50になろうかというのに、いくら好きでも池江璃花子の写真を待ち受けするか!?(笑)
K:いや、でもすごいもん。。
数か月後・・・
その同級生のKが難病にかかっていたことを別のメンバーから聞きました。
好酸性?好球性?なんたらかんたというやつで、治らんらしいです。
一生付き合っていくしかなく、ステロイドを服用しなくてはいけません。
今はステロイドの量を減らすことができ、日常生活もある程度問題なく送れるようになったようですが、発症?当時はまじで死ぬと思ったようです。
ぶっ飛んでるヤツですが、めちゃマジメなんですよ。
高校時代にライブをする時には、マジメな俺とKは自宅から髪の毛をおっ立てて、ライブハウスまで電車で向かいます。気合が違います。ボーカルとギターは恥ずかしがって一緒に歩いてくれません。
(現在:Kは髪の毛フサフサ。自分は丸坊主・・同じことしてたのに、なんでやねん。。)
そんなあいつが難病になったと聞いた時は、泣きそうになりました。
そういうことやったんか・・・
何も言いやがらんかったやんけ。。
わからいでもないけど・・
しばいたろか・・・
どういう声かけがええかわからんです。
泳いでるんはあいつです。
あいつしかわからん恐怖、辛さ、しんどさがあるはず。
電話しました。
聞いたぞ。おぉ?大丈夫か?あ?(関西ではこんな感じで伝わります)
日頃の行いが悪いからや。反省しろ。
飲めるんか?そか、ほな飲みたかったら言うてぇや。
いつでも帰る。
笑ろてました。
卒業してから30年は経ちますが、どこまでいってもツレです。コロナ落ち着いてきそうな感じもなくはないので、飲みたいと思います。会ったら、まず猛省させないとあかんので正座させます・・